「幻視者/質問者と演者」(インスタレーション)

イマージュの合わせ鏡
 
催眠術をかけられ、"前世なる記憶"想像/創造し語る人物「幻視者」
催眠術と質問を用いて、"前世なる記憶"を想像/創造させる「質問者」
その会話を台詞化し全く同じに語り演じる「演者」により構成。

イマージュ/ストーリーを生産する「幻視者」と「質問者」
イマージュ/ストーリーを演じる「演者」

その二つの映像と音声を同期させる事により
どちらが「幻視者と質問者」で「演者」か分からない状態にさせ、
イマージュにおける一つの"合わせ鏡"を作る事を目的とした。

催眠術の使用は、
ストーリー/イマージュ作りだすという「事」において
余分な思考を省くために使用された。
なお、ここでいう"前世なる記憶"とは"本当の前世"ではなく、
質問の内容によって幻視者がみた/作りあげた一つの偽の記憶であり、
意識的に夢をみている状態に近い。
催眠術をかけられた者に、
質問者が「なにが見えるか?」という言葉をきくと、
リアクションとして視覚的なイマージュがわき上がり、
その場に見えるものを語るのだ。
これは、波の音を聞きながら寝ると、海の夢をみてしまう事近い

 


"前世なる"記憶/ストーリーを作る「幻視者」「質問者」(左画面)
それを演じる「演者」(右画面)が
二つの液晶画面で映像・音声ともに同期され、
観客はどちらがイマージュの生産者かそれを演じる者かどうか
識別不可能な状態になる。

なおこの作品は、G・ドゥルーズの「シネマ2」
オーソン・ウェルズ「上海から来た女」
マルグリット・デュラス「インディア・ソング」 等の
書籍・映画から着想を得て制作された。

 


壁に掲げられてた額には質問の内容がいくつかピックアップされている。

 

 

 

 

 

 「幻視者/質問者と演者」(個展)
        
   場所 ギャラリー16 / 京都
   会期 2008年10月14日 (火) 〜 10月19日(日)  

 「構想設計/造形構想 前期展」
        
   場所 京都市立芸術大学構内 芸大ギャラリー/京都
   会期 2008年7月8日 (火) 〜 7月13日(日)  


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