≒醤油」(インスタレーション)

「循環」する身体
 

ネットや噂を介して伝わる
戦時中、髪の毛より代用醤油がつくられていたという
都市伝説
を引用し
髪の毛を原材料とした代用醤油を制作。

都市伝説の具現化という意図ではなく、
様々な世代・出身地(海外含む)・職業から集めた
代用醤油のサンプルと製造前の髪の写真や、
机の上部のかけられたテキスト、
また、代用醤油の制作過程の映像、
(自分の髪から代用醤油をつくり自身で食するまで)
"合わせ醤油"の展示によって、
「循環」を示唆した。



壁には醤油になる前の髪の毛の写真と、
その写真に対応する代用醤油。
様々な世代・出身地(海外含む)・職業から髪を提供してもらい、
個々に代用醤油を制作。
髪色や染色料の有無により色味に大きく差がある。

 


壁にはテキストが掲げられている。
テキストには戦時中、髪の毛より代用醤油がつくられていたという
都市伝説の元になった雑誌の文章、
もし本当なら毒物さえも 循環している事を示唆する内容が書かれている。

机上には制作過程の映像
(自分の毛を刈り代用醤油をつくり、自分で食べる所まで)
また合わせ醤油(本当の醤油50%+代用送油50%)が
が添えられている。
「合わせ醤油」なのは、
おそらく混入物として代用醤油が作られていたためである。

 

 





2007年
第10回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」展
   川崎市岡本太郎美術館 /神奈川

2006年
S T A I R S
   海岸通ギャラリー・CASO /大阪

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