「0099」(インスタレーション)   

※Itoh+Bak(伊東宣明と朴永孝によるユニット)名義

 

デジャブ(既視感)/ジャメビュ(未視感)

00から99までの数字が印刷された紙を
ハンディカムビデオカメラのズームアウト機能のみを用いて
各所にて撮影している。

映像では00→99→00→と永遠に続き
一見、同じ映像が繰り返しているように見えますが、
1カ所につき10回同じように撮影している。
途中で人が通ったり、手でわざとブレさせたり
10個の映像には微妙な差異が生まれている。


 



 


 

 


PCによるプログラミングを用いて
「10映像の中からの1つの映像を選んで」
リアルタイムで編集し、上映している。

つまり、100箇所×10パターンの映像が出来きる。
100の10乗、
つまり1googol(グーゴル)と同じ可能性の組み合わせが
生まれている。

1グーゴルとは観測可能な範囲の宇宙に存在している
原子の数よりも多いのだが、
観客は0099をみて同じ「1つの映像」を観ていると誤認する。


この「繰り返すように見えて、繰り返していない映像」 により
「私は先ほどこの映像を観たにも関わらず、観ていない感覚」が生まれ、
誤ったデジャブ(既視感)/ジャメビュ(未視感)
そして、パラレルワールド(平行世界)、
タイムリープを感じさせる事を目的としている。

なお、写真奥の映像の黒フレームは
手前のディスプレイの影によりできており、
影がピーターパンのように実体化し
違う「同じ風景」を描く事を目的としている。





『0099』 ※ユニット Itoh+Bak(イトウ+バク)名義
2014年3月11日(火)〜3月30日(日)
海岸通りギャラリーCASO / 大阪

 

 

 



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